自己肯定感の喪失

こんにちは!

女性性が花ひらく香りのコンサルタント

Devaユカです!

今回のクライアントさんは、50代主婦のAさん。

とてもやさしい雰囲気で、気配りのできる方です。

民生委員などの活動もされていました。

セッション前にお話を伺っていたら、

アメリカの(州名まではお聞きしませんでしたが)

弁護士の資格をお持ちの才女。

でも、そのことにはあまり触れられたくない様子。

彼女には少し複雑な子供時代がありました。

ご両親が共働きだったため、

生後6か月から、日中の間、

父方の伯母さんの家に預けられていたそうです。

そこには年の離れたいとこたちがいました。

物心ついたころから、いとこたちから、

「お前はブスだ。バカだ。」

と言われ続けました。

さらに伯母さんは自分の教育に関しても口を出してくることから、

当然、お母さんはそれが面白くなく、

伯母さんとお母さんの仲は最悪。

Aさんは板挟みのような状態でした。

Aさんがアメリカに留学したのも、

決して自分の意思ではなかったのだそうです。

自分はお母さんも伯母さんも大好きなのに、

仲が悪いこと。

伯母さんと仲良くすると、

お母さんが嫉妬して自分を無視すること。

そして歳の離れたいとこたちからの

心ない言葉の暴力。

Aさんは子供の頃から、

周りの人たちの顔色をうかがって生きてきました。

セッションが始まって、

子供の頃の一場面を思い返してもらいました。

そこには、伯母さんの家で、

居場所のない、居心地の悪さを感じながら、

こたつの片隅に座っているAさん。

いとこたちに、「ブスだ。バカだ。」とののしられ、

Aさんは、

「私は、ブスなんだ。バカなんだ。」

と思い込んでしまったのです。

その時に感じた、悲しみ、寂しさ、

それを受容していきました。

「バカだ。ブスだ。」って言われて、悲しかったよね。

悲しいって思って、感じていいんだよ。

それを感じる事を自分に許してあげて―。

そう思って、そう感じていいんだよ。

ちっともダメなことじゃないよ―。

自己肯定感の低さは必ずと言っていいほど、

幼少期の親や周りの大人との関係が起因しています。

Aさんもそうだったのですが、大人になっても、

自分が何が好きかも、何がやりたいかもわからないのです。

それは、子供の頃から周りの大人の顔色を見て、

無意識に、彼らに気に入られるための

選択や行動をしてきたからです。

子供は自分一人では生存できません。

だから、身近な大人の顔色を見て、

気に入ってもらえるように、

好かれるように振舞ってしまうのです。

それが身についてしまった人は、

自分の存在意義を見出すように、

必要とされることを必要とします。

Aさんが民生委員をしているのも、

頼まれごとが断れないのも、

自分が受け入れられなかったらどうしようという恐怖が、

子供の頃に植え付けられてしまったことが原因でした。

寂しさや悲しみを十分感じ切ってもらったところで、

Aさんに、こう尋ねました。

「Aさんがずっと持っていたこの感情の

真のパワー、本質はなんだと思いますか?」

彼女は、少しためらいがちに、

「愛」

と答えました。

これには、私も感動しました。

彼女は、周りの大人の顔色をうかがって生きてきたことで、

その場の空気を瞬時に察する能力が身に付き、

そのおかげで、調和を保つ振る舞いができること、

気遣いが自然とできるようになっていたことに気が付いたのです。

そして、それは愛だと―!

周りの人に思いやりを持って接っすることができるのは、

この体験のおかげだとわかったことで、

Aさんはだいぶ楽になったそうです。

そして、今まではどんな誘いも断れなくて、

行きたくもない集まりに行ったりして疲れていたそうですが、

最近は、断れるようになったとおっしゃっていました。

そして、周りの人に

「気遣いができる」と褒められても

そんなことはないと思っていたけれど、

それが受け取れるようになったそうです。

私は、自己愛(自己肯定感)こそが

幸せになるためにもっとも重要な本質だと思います。

豊かさや幸せを受け取れる人は、

間違いなく自分を愛している人です。

褒められたら、素直に嬉しい気持ちになれる人です。

差し出されたら、ためらいなく受け取れる人です。

「受け取るに値する価値が自分にはある」と知っている人です。

人がうらやむような、

どんな学歴や、美しさや、能力があっても、

本人が自分を認めていないかぎり、

人からの賛辞を心から受け取ることはできません。

次回は、逆に、

自己肯定感の高い人のセッションをレポートします。

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